誘惑から自由になるたったひとつの方法はそれに屈することだ

temptation

The only way to get rid of a temptation is to yield to it.

The only way to get rid of a temptation is to yield to it.

ーOscar Wilde,The Picture of Dorian Gray

誘惑から自由になるたったひとつの方法はそれに屈することだ

誘惑シリーズの最後を飾るのはオスカー・ワイルド。
実はこの部分が有名だけどもう少し続くのだ。

Resist it,
and your soul grows sick with longing for the things it has forbidden to itself, with desire for what its monstrous laws have made monstrous and unlawful. 

ーOscar Wilde,The Picture of Dorian Gray

もし抗うならばあなたの心は病んでしまうでしょう
自身に禁じたものへの憧れのせいで

自身に課した全く酷い決め事から生まれた
途方もない無秩序対象への欲望のせいで

誘惑に屈しなければ、
いつまでもその誘惑に囚われたままになる。

そこから自由になるには、
その誘惑に屈するしかない。

それを禁じれば、
ますますその誘惑への憧れが強くなっていく。

でもそれを禁じた酷い決め事から生まれた当方もない対象への欲望のせいで、
あなたは病んでしまう…。

これはオスカー・ワイルド唯一の長編『ドリアン・グレイの肖像』の中のフレーズだ。
第2章でヘンリー卿がドリアン・グレイに向けた言葉だ。

この物語のことをここで語り始めるのは、
ちょっと違うので止めておこう。

とはいえ、
最初のフレーズだけを取り上げてあれこれ語ることだってちょっと違うんだけどまあいい。

意識して誘惑に屈する

temptation

たとえ1つの誘惑からは自由になれたとしてもまた違う誘惑がやってくかもしれない。
きっとそれはきりがない。

ではどこまでも屈し続けるのか?
ある程度の線引きをするのか?

それとも、
一切屈することなく抗い続けるのか?

それを選択するのは、
誰でもない自身だ。

まあ屈することを意識して屈することとただ身を委ねるのとでは違うことをわかって、
意識してどちらかを選択できるのならそれが良いんだろうけど。

そんなわけで…

temptation

誘惑を受け入れることは、
決して悪いことでもないとボクは思っている。

でもまあ、
これは1つの考え方だ。

共感してくれる人や眉を顰める人、
さまざまだろう。

でも、
それで全然良いのだ。

みんなそれぞれ、
各々違うのだから。

ただ、
そういうのを許せない人たちも世の中にはいるんだよな。

スルーすれば良いだけなのに、
自分の考え方と違うことがなぜか許せないみたいなのだ。

なぜなんだろう?
みんなそれぞれ違うんだから普通に受け入れれば良いのにね。

その許せないが、
本当に自分自身の許せないのだったらまだ良い。

でも誰かの言葉やつくられた気分に乗せられただけの許せない、
だとしたらちょっと手に負えない。

だって、
そこには想像力がないからだ。

想像力が欠けているから、
理屈は通らない。

思いやることもできないし、
結果的にどうなるか?がわからないのだ。

でもそういう人たちって普段は誘惑から目を背けることや自分をきちんと律することができる、
易きに流れない人たちなのかもしれない。

まあボクはそんなふうにはなれないから、
ここでこんなことを書いているんだけど。

Diana Krall – Temptation

トム・ウェイツの『Temptation』、
このクセの強い曲を全く違う感じでカバーしているのがダイアナ・クラールだね。

こちらは2004年のアルバム、
『The Girl In The Other Room』に入っている。

こちらを先に知った人も多いかもしれないけれど、
このカバーは本当に素晴らしい。

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