Jigsaw Puzzle

Jigsaw Puzzle

何も完成されることはない欠片

遥か昔のこと、
渋谷パルコの近くのビルの地下にバーがあった。

店の名前は、
残念ながら全く覚えていない。

だからと言ってそんなものは存在していなかった、
なんてことはない。

階段を下りて店に入ると、
大きなテーブルとメニューが書かれた大きな黒板があった景色はよく覚えている。

ボクは良くそこでバーボンとジンのボトルを並べながら、
下らないゲームに浸っていた。

まだ、
隣のシネマライズが開館して間もない頃だったはずだ。

バーボンとジンのボトルは空になれば、
いつも新しくまたキープされた。

銘柄はいつも同じだったけれど、
中身を消化した相手はいろいろだ。

そんな泡のような日々だったけど、
なぜか永遠に続くかのように感じていた。

当たり前だけれど、
そんなことがあるはずはない。

しばらくすると、
すっかりそのゲームに飽きてその場所から足は遠のいてしまう。

だからと言って、
ゲーム・オーバーになったわけじゃあない。

それはそうだ、
ゲームをする場所ならいくらでもあった。

相手もまた、
同じことだ。

やっていたことは、
何の役にもたたない欠片を拾い集めていただけのこと。

その時は、
ピカピカに輝いて見えていたんだけどな。

でもそれは、
ジグゾー・パズルのピースとは違っていた。

いくら集めて繋ぎ合わせようとしたって、
雨が降る前に解くことなんてできやしない。

どれだけ時間をかけたところで、
何も完成されることはない欠片だ。

何か残っただろうか?
何も残ってやしない。

集めた欠片すら、
何の意味も持たずに消えていった。

後に残ったのは、
微かに残った欠片の記憶の断片だけだ。

もう寝転んで、
忍耐強く待つこともない。

The Rolling Stones – Jigsaw Puzzle

ジグソー・パズルと言えば、
ストーンズ1968年のアルバム『Beggars Banquet』の収録曲が思い浮かぶ。

結構長い曲で、
同じ収録曲の『Sympathy for the Devil』より10秒ほど短いだけだ。

キースがスライドとアコギを弾いている中で、
ブライアンがメロトロンで特徴的な音を乗せている。

ブライアンがスライドだったら、
どんな感じだったろう?

チャーリーのドラムも冴えているし、
なんたってビルのベースが良いのだ。

ピアノはニッキー・ホプキンスで、
終盤にかけてかなり効いている。

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