虹を見たいのなら上を向いていることだ

虹

虹を見たいのなら上を向いていることだ

You’ll never find a rainbow if you’re looking down.

—Charles Chaplin?

虹を見たいのなら上を向いていることだ

チャールズ・チャップリンが言った、
とされる名言だね。

でもいつどこで言ったのか?は定かではないようだから、
もしかするとチャップリンはそんなことを言っていないのかもしれない。

そもそもこのフレーズって日本語サイトでは良く出てくるけれど、
それ以外ではまず見掛けることがない。

The next one.

—Charles Chaplin?

次の作品

あなたの最高傑作は?と訊かれたチャップリンが答えたとされる、
これもそうだ。

これもどうやら、
日本だけで広まっているいるみたいだ。

さて、
You’ll never find a rainbow if you’re looking down.

本当にチャップリンがそう言ったのかどうかわからないけど、
言った言わないはさて置いてこの言葉自体はなかなかステキだ。

下を向いていたら虹は探せないんだよといった感じだろうか?
虹を見たいのなら上を向いていることだの方がしっくりくるかな?

落ち込んでばかりいないで、
上を向けばきっと良いことがあるさみたいな感じだろうか?

まあ確かに下ばかり向いているのは良くないことなのかもしれないけど、
上ばかり見過ぎて見えるはずのものが見えない場合だってあるかもしれない。

下を向いていたら、
実は簡単に見つけられたなんてことも無きにしも非ずだ。

どちらにしても、
いつも同じ角度ではない方が良いのだろう。

悪い角度で見れば悪いように思えるものも、
良き角度で見たら意外に良く見えたりするものだ。

Eva Cassidy – Over The Rainbow

さて、
曲はエヴァ・キャシディ。

彼女が注目されたのは、
1996年11月2日に黒色腫で33歳の若さで亡くなってから数年経ってからのことだ。

BBCラジオ2で『Over The Rainbow』が紹介され、
そこで初めて注目されることになる。

彼女の唄うこの曲は、
何度聴いても心打たれるものがある。

聴いていて気持ちが良いものなら沢山あるが、
心打たれるようなものはそんなに多くはない。

このブルース・アレイのパフォーマンスは、
1996年夏に皮膚癌の診断が下され余命宣告を受けた彼女が秋に行った最後のステージだ。

やがて冬になり彼女は亡くなり本人の遺志で火葬され、
モンタナ州のセントメリー湖とメリーランド州の自然保護区に散骨される。

彼女が生前にリリースしたアルバムはチャック・ブラウンと一緒の『The Other Side』と、
このライブを収めた『Live At Blues Alley』だけ。

死後にリリースされた初のオリジナル・スタジオ・アルバムは『Eva by Heart』で、
オリジナルはたったこれだけしかない。

このブルース・アレイでのパフォーマンスの完全版は、
2015年に『Nightbird』というタイトルでリリースされている。

Eva Cassidy – What A Wonderful World

もう1曲だけ、
彼女が最後に選んだ曲『What A Wonderful World』。

余命宣告を受けてもう残り少ない人生とハッキリとわかっていた彼女は
いったいどんな気持ちで『この素晴らしき世界』を唄っていたのだろう?

そんなことを考えながら彼女の歌声を聴いていると、
胸が痛くなる。

決して今の世界は素晴らしいとは言い難いけれど、
キミの歌声を聴いているとそんなに悪くもないかなと思えるよ。

素晴らしい歌を残してくれてありがとう、
ボクはもう少しだけこっちで君の声を聴くことにするよ。

Comment Feel Free

タイトルとURLをコピーしました