99% for Nothing Overture

99-for-nothing

Haraoka Pier (Okamoto Pier)

写真は、
千葉県南房総市富浦町原岡地先にある原岡桟橋(岡本桟橋)。

青い空と海にまっすぐ伸びているこの桟橋は、
映画やドラマやCMやMVなどで使われていたりする。

確かに、
使いたくなるようなスポットなのは間違いない。

ボクが訪れたのは、
ある晴れた平日の昼過ぎのことだ。

陽が落ちれば、
電柱の光が優しく灯るのだろう。

この桟橋はメディアに登場しなければ、
きっと地元の方々だけが知るだけのただの桟橋だったに違いない。

でも何かの拍子にスポットが当たると、
それはもうただの桟橋ではなくなる。

ただスポットが当たることもなく、
ただの桟橋で終わっているものだってあるに違いない。

その違いは、
いったいどこにあるんだろう?

多分、
ちょっとした違いなんだろう。

ただそのちょっとした違いが、
その後を変えてしまうんだろうけど。

一冊の本

ボクの本棚には、
もう随分とくたびれた一冊の本が収まっている。

タイトルは、
そう『99% for Nothing』。

この本は、
ある意味世間に知られる以前の『原岡桟橋(岡本桟橋)』だったのかもしれない。

でもその存在は本当に僅かな人しか知らないだろうし、
残念ながら原岡桟橋(岡本桟橋)みたいにスポットが当たることもなく消えてしまった。

そういう意味では、
この本をいつでも読むことができるのはある意味ありがたいことなのかもしれない。

そんなこの一冊だけれど、
今となっては通して読むことはもう殆どない。

わざわざ通して読む意味が、
あまりないからだ。

そこにあるのはストーリーというよりも、
断片的な文章が並んでいるだけだからだ。

ただその断片は、
読み終えた瞬間に1つの物語となる。

そしてこの断片には、
さまざまな音楽が流れている。

当然読み始めると、
頭の中ではいろいろな音楽がグルグルとまわりだす。

同時に、
誰かに話すこともない言葉たちがひっそりと浮かび上がってくる。

そんなわけで、
ここでは『99% for Nothing』で流れる音楽と語られなかった言葉を中心にあれこれ書こうと思う。

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