勇気と冷静さと賢さと~ニーバーの祈り~Let It Be

ニーバーの祈り

ニーバーの祈り

O God, give us
serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.

—Reinhold Niebuhr,Serenity Prayer

神よわれらに与えたまえ
変えられるものを変えるの勇気を
変えられないものを受けいれる冷静さを
そして変えられるものと変えられないものとを見分ける賢さを

ニーバーの祈りは神学者ラインホルド・ニーバーが、
1943年に教会でお説教したとされる祈りの言葉。

勇気と冷静さと賢さと

世の中には、
どうにか変えられるものとどうしたって変えられないものがある。

確かにその2つを見極められる賢さと、
変えられるものを変えるだけの勇気と変えられないものを受け入る冷静さがあったら良いな。

でもそれって簡単に言葉にはできるけれど、
実際にはとてつもなく難しいことのようにも思う。

ただ、
そうありたいと考えて日々を過ごすことはとても大切なことかもしれない。

では、
変えられるものとは何か?

自分自身だったり、
未来だったり?

まあ自分を変えれば、
未来も変わるはずだ。

そうは言っても、
自分を変えるのは勇気が要るものだ。

ただ勇気が要るものだと気付いているということは、
きっと変えられるものがわかっているということでもある。

わかっているなら、
勇気さえあれば変えられるはずだ。

わかっていなければ、
変えようもないしそもそも変えようと思うこともないだろう。

じゃあ逆に、
変えられないものとは?

他人だったり、
過去だったりという感じかもしれない。

他人を変えることはできないし、
起こったことは変わらない。

もちろん、
影響を与えて変えるキッカケくらいはつくることくらいができるかもしれない。

それでも、
結局変えるのは本人だ。

例えば、
過去に起こった事実の意味合いを変えることはできるだろう。

だとしても、
起こったこと自体は変えようがない。

この2つはどちらも大事だけれど、
やはり先ずは変えられないものを受け入れられる冷静さなのかなと思う。

それなしには、
変えられるものを変える勇気なんて持てない気がするのだ。

過去や他人に囚われていると、
自分を変えて未来を変えるなんてできない。

冷静に過去や他人は変えられないと認め、
そこに労力を注ぐことは止める。

そうすれば自分を変えることに注力できるし、
それで自らを変えることができれば未来だって必然的に変わるだろう。

ただその未来が、
望んだものかどうか?はまた別だけどね。

だとしても、
変えないままの未来よりは良いと感じられるような気がするんだけどな。

The Beatles – Let It Be

それでは1曲、
ビートルズの『Let It Be』を久しぶりに聴きたくなったので。

When I find myself in times of trouble
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom
Let it be

LennonMcCartney,Let It Be

僕が苦難の時は母のメアリーが現れ知恵を授けてくれる
あるがままを受け入れなさいと

歌詞のMother Maryは、
そもそもポールの母親であるメアリーのことみたいだ。

もちろん聖母マリアという解釈でも別に良い、
とポール自身は言ったらしいだけど。

でも、
最初はここの部分は『Brother Malcolm comes to me』だったはず。

ホワイト・アルバム、
50周年記念アニバーサリー・エディションで聴くことができる。

Aretha Franklin – Let It Be

この曲、
実はビートルズより先にリリースされたものがあることはみんな知っていることなのかな?

アレサ・フランクリン、
1970年1月15日リリースのアルバム『This Girl’s in Love with You』の収録曲だ。

ビートルズのものは、
1970年3月6日にシングルとしてリリースだから二ヵ月ほど早いのだ。

ポールがアレサとアトランティック・レコードにデモテープを送ったという話だが、
アレサの為の曲だったのか?というあたりは知らない。

ただ、
彼女の歌うこの曲は悪くない。

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