ただの言葉の羅列が誰かの心に刺さることもある
Non Titled
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October
1年の最終コーナーに差し掛かった10月、3/4を振り返るとまあいろいろあったような何も無かったような。そうやって最後の直線コースも駆け抜けて、今年も終わっていくのだろう。日常を取り戻してしまえば、それが普通になる。普通は普通に戻り・・・。
金木犀
金木犀。厚い雲に隠された月、暗い夜道家路を急ぐ。知らぬ間に、甘い香り満ち満ちて。赤黄色の金木犀は見えないけれど、ここにいるよと教えてくれる。香りがボクを追いかけてくる、香りがボクを待ち伏せしてる。甘い香りは、海馬目掛けて一直線にやってくる。…
『ア、秋』ではなくて『ア、死』
太宰治作品『ア、秋』。文芸雑誌『若草』昭和十四年十月号発表。翌年四月竹村書房から刊行した単行本『皮膚と心』というものがある。そこに『女人訓戒』『座興に非ず』『デカダン抗議』と共に『短片集』として収録された。これを基に『ア、死』を書いてみた。
言葉たちの行き先
あの吞み込んだ言葉たちはいったいどこに行ってしまったのだろう? ゴクリとさせてしまう前にきちんとその言葉を聞いてあげよう。あの言葉にならなかった想いたちはどこに行ってしまったのだろう?きっといつかの誰かの想いだから優しく受け止めてあげよう。
Words Overture
ことばは、いろいろなものに変身する。 時には、ふわふわの毛布みたいに暖かく包んでくれたりする。 時には、鋭い刃物のように心を抉ってしまうこともある。 それはたった1つの単語の時もあれば、幾つもの単語の組み合わせの時もある。 ことばはあちこちに隠れて息を潜めてい...