レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの『タリス幻想曲』

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レイフ・ヴォーン・ウィリ トマス・タリスの主題による幻想曲

村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』14曲目は、
イギリスの作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの『タリス幻想曲(Tallis Fantasia)』。

または『トマス・タリスの主題による幻想曲(Fantasia on a Theme of Thomas Tallis)』、
と呼ばれることもある。

1910年の初演され、
その後1913年と1919年に改訂されている。

この曲、
今までまともに聴いたことがない。

2004年の映画『パッション(The Passion of the Christ)』に使われていたので、
その時に聴いたことがあるくらいかもしれない。

ちなみに『トマス・ハリスの主題』というのは、
1567年に書かれた『大主教パーカーのための詩編曲(Tunes for Archbishop Parker’s Psalter)』の第3曲の旋律。

別名『タリスのカノン』とも呼ばれているこの作品は、
エリザベス1世下でイングランド国教会体制の確立したカンタベリー大主教マシュー・パーカーに捧げられている。

タリスは『なぜ神は怒りたまうか(Why F’umth in fight)』という
副題を付けている。

5枚のレコード

ここで紹介されているジャケットは4枚で、
ディミトリ・ミトロプーロスのものはシェーンベルクの『浄められた夜』の方に掲載されている。

・ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団
・エイドリアン・ボールト/フィルハーモニック・プロムナード管弦楽団
・ジョン・バルビローリ/シンフォニア・ロンドン
・レオポルド・ストコフスキー/レオポルドストコフスキー交響楽
・ディミトリ・ミトロプーロス/ニュートーク・フィルハーモニック

ユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy)

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指揮はユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy)、
オーマンディと言えばフィラデルフィア管弦楽団。

このオーマンディの演奏を聴いて、
この曲が好きになったそうだ。

確かにその演奏によって、
曲の好き嫌いが決まる場合があるかもしれない。

サー・エイドリアン・ボールト(Sir Adrian Boult)

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指揮はサーエイドリアンボールト(Sir Adrian Boult)、
フィルハーモニック・プロムナード管弦楽団。

この本の裏表紙を飾る1枚、
『The Love For Three Oranges (Lyubov K Tryom Apelsinam) – Suite, Op.33bis』の指揮者だね。

得意とするイギリス音楽である『タリス幻想曲』だから、
やはりその演奏は素晴らしい。

サー・ジョン・バルビローリ(Sir John Barbirolli)

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サー・ジョンことサー・ジョン・バルビローリ指揮、
シンフォニア・ロンドン。

この曲の作曲者ヴォーン・ウィリアムズからは、
交響曲第8番ニ短調を献呈され初演も行っている。

カップリングの小管弦楽のための小品『グリーンスリーブスによる幻想曲』が出てくるが、
これもヴォーン・ウィリアムズの作品。

レオポルド・ストコフスキー(Leopold Stokowski)

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レオポルド・ストコフスキー(Leopold Stokowski)、
レオポルドストコフスキー交響楽

この曲ではイギリス音楽がイギリスっぽくないものになっているが、
それはそれで悪くない。

カップリングのシェーンベルクの『浄められた夜(Transfigured Night)』のことが出てくるが、
これも良い。

ストコフスキーというと、
どうしてもディズニー映画の『ファンタジア』を思い出す。

『魔法使いの弟子』のあとでミッキー・マウスとストコフスキーのやりとりは、
今でもすぐに蘇る。

ディミトリス・ミトロプーロス(Dimitris Mitropoulos)

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ディミトリス・ミトロプーロス(Dimitris Mitropoulos)指揮、
ニュートーク・フィルハーモニック。

人間離れした記憶力で、
どんな複雑な総譜も完全に暗譜したと言われている。

1930年にベルリン・フィルの客演指揮者とした際に、
転機を迎えたエピソードは有名だ。

プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番独奏者として予定されていたエゴン・ペトリが多忙なスケジュールと諸事情のためにこの難曲をマスターできないと辞退、
ミトロプーロスが果敢に弾き振りして大成功を収め名声はヨーロッパ中に轟いたというもの。

この人のこの曲は、
確かにちょっと他とは違う感じで何か凄みみたいなものがある。

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