ラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲 作品43』

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24×24

村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
4曲目はラフマニノフ『パガニーニの主題による狂詩曲 作品43』。

そのタイトル通り、これはパガニーニの作品
ヴァイオリン独奏曲『24のカプリース(奇想曲)』の第24番の主題をもとにした曲。

ここでは第24番だけだけど、
この曲もまた素晴らしい。

それでラフマニノフのこの曲は24の変奏を繰り広げる壮大な『変奏曲』、
独奏ピアノ+オーケストラ=『ピアノ協奏曲』スタイルで作曲された『狂詩曲』だ。

初演は作曲された1934年にボルチモアで、
ラフマニノフのピアノ+ストコフスキー指揮/フィラデルフィア管弦楽団で行われている。

構成

序奏:アレグロ・ヴィヴァーチェ イ短調 2/4
第1変奏:アレグロ・ヴィヴァーチェ イ短調 2/4
主題:リステッソ・テンポ イ短調 2/4
第2変奏:リステッソ・テンポ イ短調 2/4
第3変奏:リステッソ・テンポ イ短調 2/4
第4変奏:ピウ・モッソ イ短調 2/4
第5変奏:テンポ・プレチェデンテ イ短調 2/4
第6変奏:リステッソ・テンポ イ短調 2/4
第7変奏:メノ・モッソ, ア・テンポ・モデラート イ短調 2/4
第8変奏:テンポ・プリモ イ短調 2/4
第9変奏:リステッソ・テンポ イ短調 2/4
第10変奏:ポコ・マルカート イ短調 4/4
第11変奏:モデラート) イ短調 3/4
第12変奏:テンポ・ディ・メヌエット ニ短調 3/4
第13変奏:アレグロ ニ短調 3/4
第14変奏:リステッソ・テンポ ヘ長調 3/4
第15変奏:ピウ・ヴィーヴォ・ スケルツァンド ヘ長調 3/4
第16変奏:アレグレット 変ロ短調 2/4
第17変奏:アレグレット 変ロ短調 4/4(12/8)
第18変奏:アンダンテカンタービレ 変ニ長調 3/4
第19変奏:ア・テンポ・ヴィヴァーチェ イ短調 4/4
第20変奏:ウン・ポコ・ピウ・ヴィーヴォ イ短調 4/4
第21変奏:ウン・ポコ・ピウ・ヴィーヴォ イ短調 4/4
第22変奏:ウン・ポコ・ピウ・ヴィーヴォ (アラ・ブレーベ) イ短調 (4/4)
第23変奏:リステッソ・テンポ イ短調 2/4
第24変奏:ア・テンポ・ウン・ポコ・メノ・モッソ イ短調〜イ長調

マルグリット・ウェーバー

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1枚目はピアノがマルグリット・ウェーバー(Margrit Webe)、
フェレンツ・フリッチャイ指揮/ベルリン放送交響楽団。

マルグリット・ウェーバーは女性ピアニストなんだけれど、
とても力強いタッチで素晴らしい。

オーケストラの演奏がまた良くて、
なかなか骨太な演奏を繰り広げている。

1960年のものだから、
フリッチャイは白血病から復帰した後の演奏だね。

2年後の1962年に白血病の症状が悪化して、
48歳の若さで亡くなってしまったのはとても惜しい。

セルゲイ・ラフマニノフ

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ピアノは作曲者本人セルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninoff)、
レオポルド・ストコフスキー指揮/フィラデルフィア管弦楽団。

これは初演と同じ組み合わせで、
1934年の初演直後に吹き込まれたらしい。

筆者も書いていたが、
このジャケットのセンスはなかなかどうして怖い。

古い音だけど、
それが良かったりする。

ましてや作曲者本人の演奏ともなれば、
それだけで聴く価値がある。

でもまあ、
この音は無理な人は無理に違いない。

アール・ワイルド

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ピアノはアール・ワイルド(Earl Wild)、
ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。

アール・ワイルドは1939 年にテレビでピアニストとして初めて中継演奏を行ったり、
1997 年にインターネットを通じてソロ・リサイタルを配信した初めてのピアニストになったりしている。

88歳の時のアルバム『アール・ワイルド、ヴィルトゥオーゾ・ピアノ・トランスクリプションズ』は、
グラミー賞を受賞している。

この人もフリードリヒ・グルダ同様、
ジャズ・ピアニストでもある。

このアルバムは1965年、
50歳の時のものでどっしりとした満足度の高い演奏だ。

レナード・ペナリオ

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ピアノはレナード・ペナリオ(Leonard Pennario)、
アーサー・フィードラー/ボストン・ポップス管弦楽団。

ラフマニノフ本人以外で、
ラフマニノフのピアノ協奏曲全曲と《パガニーニ狂詩曲》の録音を完成させた最初のピアニスト。

グラミー賞も受賞している人で、
華やかなおかつ手堅い演奏は平凡な感じもするけれど安心して聴くことができる。

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