ショパンの『バラード第3番 変イ長調 作品47』

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ショパン:バラード第3番 変イ長調 作品47

村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
5曲目はショパンの『バラード第3番 変イ長調 作品47』。

7分余りの1曲をここで持ってきたわけで、
たった7分だけどされど7分の中に凝縮されたものがある。

ショパンのバラードは全部で4曲あるけれど、
これはそのままその第3作にあたる。

ちなみに『バラード』はショパンがピアノ作品に初めて用いた名称で、
ポーランドの詩人アダム・ミツキェヴィチのバラッドにインスピレーションを得たなんて話もある。

でもこれは何の根拠もなくて、
シューマンの証言があるだけ。

にもかかわらず4曲にはそれぞれミツキェヴィチのバラード4作品が、
憶測によって模索され選出されている。

さてこの3番は1840-41年に作曲されたもので、
4つ作品の中では1番穏やかな印象。

ここでは6枚のレコードが出てくるが、
本のタイトル通り『古くて素敵な』その音たちは新しくても50年近く昔々の1974年のものだ。

スヴャトスラフ・リヒテル

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1枚目はスヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Richter)、
1962年のもの。

どうでも良いと言えば本当にどうでも良いのだけれど、
本では1963年となっているけど多分1962年リリースじゃないのかな?

ハイドンとかドビュッシー(前奏曲集 第1巻)とか、
プロコフィエフとかの曲も入っているアルバムの中の1曲。

本文中にリヒテルの1960年のカーネギーホールでのライブ音源についても言及しているけど、
せっかくなのでそちらもご一緒にどうぞ。

アルトゥール・ルービンシュタイン

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2枚目はアルトゥール・ルービンシュタイン(Arthur Rubinstein)、
1959年のもの。

ショパンと同じく、
ポーランド出身のピアニスト。

そういう意味では、
この演奏を1つの基準として他と聴き比べるとなかなか面白いことになる。

フリードリヒ・グルダ

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3枚目はフリードリヒ・グルダ(Friedrich Gulda)
1955年のもの。

またまたグルダが登場するわけだけど、
リヒテルやルービンシュタインとは何かが違うのはまああたりまえか。

本の中では『借り物』っぽい印象と書かれているが、
個性的な演奏という言い方をしたい。

このレコードの音源はいつのレコーディングなんだろう?
同じ音源かどうか定かではないがグルダの演奏3パターン。

ヴィトルト・マルクジンスキー

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4枚目はヴィトルト・マルクジンスキー(Witold Małcużyński)、
1963年のもの。

この人もショパンと同じく、
ポーランド出身のピアニスト。

Spotifyではこの音源が見つけられなかったので、
代わりに1963年のライブの音を。

ただ、
なぜか曲名がブラームスの『Rhapsody Op.79 n.2 in G』になっているのだ。

こういうミスを今回初めて発見したわけだけど、
これは結構レアな体験なんだろうか?

ヴラド・ペルルミュテール

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5枚目はヴラド・ペルルミュテール(Vlad Perlemutter)、
1974年のもの。

ペルルミュテールはラヴェル本人に裏の記号や指示などの全てを教え込まれた、
いわゆる『ラヴェル弾き』として知られている人。

ただ、
最初はアルフレッド・コルトーに師事してショパン弾きと呼ばれていたみたいでこちらも悪くない。

タマーシュ・ヴァ―シャリ

最後はタマーシュ・ヴァ―シャリ(Tamás Vásáry)、
1965年のもの。

なかなか硬質な感じの演奏で、
どっしりとした響きは悪くない。

本文ではここでホロヴィッツが唐突に出てくるんだけれど、
何か関係があるんだろうか?

迫力満点でスリリングと書かれているけれど、
確かに聴けばその表現は的確だなと思わせる。

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