クララ・ハスキルとゲザ・アンダの『バッハ』と『モーツァルト』

Bach / Mozart: Concertos For 2 Pianos

バッハとモーツァルト

村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』裏表紙を飾る音楽たち、
今回は裏表紙の真ん中の段の左の1956年リリースのレコード。

収められているのはJ.S. バッハの『2台のピアノのための協奏曲 ハ長調 BWV 1061』と、
モーツァルトの『2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K. 365』。

演奏はクララ・ハスキルとゲザ・アンダのピアノ、
アルチェロ・ガッリエラ指揮フィルハーモニア管弦楽団。

クララ・ハスキル(Clara Haskil)、
1995/1/7-1960/12/7。

ルーマニア王国 (現:ルーマニア)出身のピアニストで、
たび重なる病気やナチスからの迫害を受けていた彼女が輝けたのは五十代半ばから。

ただそれも長くは続かず、
駅で転落した際に負った怪我がもとで亡くなってしまう。

ハスキルは、
交友のあったチャップリンにこんなふうに言われている。

In my lifetime I have met three geniuses;
Professor Einstein, Winston Churchill, and Clara Haskil.
I am not a trained musician but I can only say that her touch was exquisite,
her expression wonderful, and her technique extraordinary.

自分は人生で3人の天才に会った。
ウィンストン・チャーチル、アインシュタイン教授、クララ・ハスキルの3人である。
正規の教育を受けた音楽家ではない私だがこれだけはいえる。
彼女のタッチは絶妙で、表現は素晴らしく、テクニックは並外れていたと。

—Charlie Chaplin

今年2021年が生誕100周年のゲザ・アンダも、
フルトヴェングラーに『ピアノの吟遊詩人』なんて言われたらしい。

ゲザ・アンダ(Géza Anda)、
1921/11/19-1976/6/14。

ブタペスト出身だが、
スイスに移住して生涯を閉じる。

第20回カンヌ国際映画祭でピア・デゲルマルクが女優賞を獲得した、
1967年公開の『Elvira Madigan(みじかくも美しく燃え)』映画がある。

この中で彼が演奏した、
モーツァルトの『ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467』が使われていた。

そんな2人が共演している、
2つの2台のピアノのための協奏曲はとても楽しい。

まあ名ピアニスト二人なのだから当たり前なのかもしれないけど、
まるで4本の手があるピアニストが弾いているかのような感じだ。

Concertos For Two Pianos – Bach – Mozart

レコードのA面バッハの『2台のピアノのための協奏曲 ハ長調 BWV 1061』は、
元々は『2台のチェンバロのための協奏曲』。

B面モーツァルトの『2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K. 365』は、
姉のナンネルとの協演を想定して作曲されたと推定されている。

Concerto C Major For Two Pianos And String Orchestra Composed
 A1 (First Movement)
 A2 Adagio Ovvero Largo
 A3 Fuga
Concerto E Flat Major For Two Pianos And Orchestra, K.365
 B1 Allegro-Cadenza-Tempo I
 B2 Andante
 B3 Rondo (Allegro-Cadenza-Tempo I)

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