『ドライブ・マイ・カー』がこの本の出発点

ドライブ・マイ・カー

村上春樹 – 女のいない男たち

2014年に出版された村上春樹の短編集『女のいない男たち』には、
6つの物語が収録されている。

  • ドライブ・マイ・カー
  • イエスタデイ
  • 独立器官
  • シェエラザード
  • 木野
  • 女のいない男たち

今回からしばらくは、
この短編集の中で流れている音楽を紹介していこうと思う。

といっても、
ただ引用と曲を並べるだけのリストではツマラナイ。

もちろんそれは『ボクが』であって、
たまたまここを訪れる人にとっては迷惑かもしれない。

それでも、
引用と曲以外にも何か少しだけは書きたいことを書いておこうと思う。

ドライブ・マイ・カー

そういう意味では『ドライブ・マイ・カー』がこの本の出発点になった。

―村上春樹-女のいない男たち-まえがき

この本には『まえがき』があるんだけど、
村上春樹の作品ではまえがきは珍しい。

確かあとがきもそうだけど、
その数は少ないはずだ。

そこに何度か登場するのが、
この『ドライブ・マイ・カー』。

物語で流れているわけではないし曲として出てきているわけでもないし、
そもそも本編ではタイトル以外にはこの『ドライブ・マイ・カー』は出てこない。

そういう意味では『流れている音楽』とは言えないんだけど、
まあそのあたりは気にしないで進みたい。

それでこの物語は映画化されて、
2021年夏に公開されるみたいだね。

あまり興味はそそられないからわざわざ映画館に足を運ぶようなことはないだろうけど、
まあそのうち自宅で観ることくらいはあるかもしれない。

映画の中ではこの曲は流れるだろうか?
流れないような気がするし流れなくて良いと思う。

The Beatles – Drive My Car

ビートルズの『Drive My Car』をボクが初めて聴いたのは、
小学5年生か6年生の頃だったはずだ。

最初に手に入れたビートルズのレコード、
いわゆる赤盤(The Beatles / 1962-1966)の中に入っていた。

2枚組の2枚目のA面の5曲目。

今ではもう聴くことはまずないけれど、
散々聴いたからすぐに思い出せる。

『Day Tripper』と、
『Norwegian Wood (This Bird Has Flown)』の間に挟まれていた2分ちょっとくらいの曲だ。

このアルバムは1973年のリリースだから、
発売されてまだ大して年月が経っていなかった頃だった。

収録されている26曲の中でもこの3曲の並びがあったし、
その前の3曲『Help!』・『You’ve Got to Hide Your Love away』・『We Can Work It Out』の並びも好きだった。

なので、
このアナログのC面はA~Dの内で1番聴いたかもしれない。

それでこの『Drive My Car』は、
もともとは1965年にリリースされた『Rubber Soul』のオープニングを飾る曲。

この黒っぽい感じが続くと思いきや、
そこはビートルズなのでそうはならない。

アレンジはジョージ・ハリスンのアイディアだった、
という話だよね。

ジョージが聴いていたオーティス・レディングの発売されたばかりのシングル『Respect』のように、
ユニゾンリフで進行する感じに仕上げたというやつだ。

まあ何にしても、
単純にカッコいいなと小学生のくせに思って本当に良く聴いたというか一緒に唄った曲だ。

この後に赤盤と同じく『Norwegian Wood (This Bird Has Flown)』が続く流れはやはり秀逸で、
曲同様にかなり気に入っている。

短編集『女のいない男たち』で流れる他の音たちはこちら!

Men Without Women
村上春樹 『女のいない男たち』 で流れる音楽たち

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